授業でファイルを配るときの設計と確認手順
授業でのファイル共有は、紙を減らすだけの作業ではありません。誰に何を配るのか、学生がいつまでに受け取るのか、配布後にどこへ保存されるのかを決めておくと、授業中の質問や誤配布を減らせます。QRコードは入口を簡単にする道具なので、運用上の確認を省略するために使わないことが大切です。
授業前に資料を三つに分ける
まず、公開してよい資料、授業参加者だけに渡す資料、個人情報や評価情報を含む資料を分けます。授業参加者向けでも、氏名、学籍番号、答案、連絡先が含まれる場合は、通常の配布資料と同じ扱いにしないでください。共有するファイルは、提出物の一覧や採点表などの管理資料と混ぜず、配布用に必要な部分だけを書き出します。
ファイル名には授業名、回、資料の種類、版を入れます。たとえば「情報セキュリティ_03_演習資料_v2.pdf」のようにすると、学生が別の週の資料を開いたときに気付きやすくなります。版を更新した場合は、古い共有を残したまま新しい共有を作るのか、配布方法を切り替えるのかを明確にします。
教室でQRコードを表示する手順
- 授業開始前に、テスト用の端末でQRコードを読み取り、共有ページが開くことを確認する。
- 保存期間とパスワードを確認し、授業終了後も必要な期間だけ設定する。
- スクリーンに表示する前に、QRコードが授業参加者以外から撮影できない位置か確認する。
- 表示後は、読み取れない学生向けにURLと受け取り手順を別途案内する。
オンライン授業では、録画にQRコードやパスワードが残る可能性があります。録画を配布する場合は、録画を見る人が共有対象と一致するかを確認し、必要ならQRコードを画面に表示せず別の手段で案内します。
課題提出では「配布」と「提出」を分けて考える
FS!QRのQR共有は、資料を渡す用途には向きますが、提出物の受領管理や採点ワークフローを自動化するものではありません。課題提出に使う場合は、提出先、ファイル名、締切、再提出の扱い、提出できたことの確認方法を別に決めます。提出されたファイルに個人情報が含まれる場合は、学校が承認した提出システムを優先してください。
配布後に教員が確認すること
- 学生から「開けない」と連絡が来た場合、期限、パスワード、ブラウザ、ファイル形式の順で切り分ける。
- 最新版を配布した場合、前の版を参照している学生がいないか案内する。
- 授業が終わり、共有が不要になったら、共有を手動削除するか期限を確認する。
- 端末に保存された資料やスクリーンショットは、サービス側では削除できないと伝える。
学校の規程を優先する場面
成績、本人確認書類、健康情報、個別の配慮事項などを含む資料は、学校の情報管理規程と担当部署の指示を優先してください。FS!QRは短時間の資料受け渡しを補助するサービスであり、校務システムや学習管理システムの代替ではありません。授業で使う前に、扱うデータの種類と保存場所を管理者へ確認しましょう。